Events 近況
September 30, 2024
中央大学の年報に2本が掲載されました。
①服部龍二「ミャンマー・クーデターと日本外交――2021–2023」(『政策文化総合研究所年報』第27号、2024年9月)367-376頁
②服部龍二編「北村俊博 外務省ODA出前講座 日本の国際協力と人間の安全保障」(『政策文化総合研究所年報』第27号、2024年9月)377-404頁
①は2023年11月に日本国際政治学会(福岡大会)で報告した内容です。
②は2023年9月に中央大学で行っていただいた講演の記録です。
いずれオープンアクセスになったら、またお知らせしたいと思います。
September 21, 2024
服部龍二・塩入篤編「高坂正堯講義『国際政治学』レジュメ――1991年度」(『総合政策研究』第32号、2024年3月、183-256頁)が中央大学学術レポジトリでオープンアクセスになりました。
こちらにリンクを貼っておきます。
July 27, 2024
神戸大学で開かれた五百旗頭真先生を偲ぶ会に参列しました。
『毎日新聞』によると、350人が追悼されたそうです。
五百旗頭先生が、いかに多くの方々に愛されているかをあらためて実感しました。
文末の写真からも温かい雰囲気が伝わるかと思います。
個人的には、少人数での会合、日本政治法律学会の追悼パネル(「五百籏頭眞――学問と人生」と題して報告しました)、東京での五百旗頭真先生を送る会に続いて、4回目の偲ぶ会でした。
そのほか、以前にもお知らせしましたが、日本国際政治学会のニューズレターに「追悼 五百旗頭真先生──「公的責任を担う学者の姿」」JAIR Newsletter, No. 179 (April 2024), 2-3, を書きました。
ご尽力をたまわりました関係各位に深謝申し上げます。
July 11, 2024
7月11日、恩師の五百旗頭真先生を送る会がKKRホテル東京で行われ、参列してきました。
蒲島郁夫先生、北岡伸一先生、御厨貴先生が弔辞を読まれました。
元首相では、小泉純一郎、福田康夫、菅直人、野田佳彦が参列されていました。
内閣からは、林芳正官房長官らがお見えになっていました。
送る会を報道した新聞やテレビのリンクを貼っておきます。
『朝日新聞』2024年7月11日
NHK 2024年7月11日
『神戸新聞』2024年7月11日
『産経新聞』2024年7月11日
サンテレビ 2024年7月11日
『読売新聞』2024年7月11日
『毎日新聞』2024年7月12日
送る会がこれだけ報道される学者は、極めてまれでしょうね。
500名もの参列者は第一会場に収まり切らず、別室が設けられて中継されました。
招待されなかった方々も多くお見えになり、式典後に献花されていました。
生前、五百旗頭先生は会って話すこと、会えなくても電話で話すことを大切にされていたと思います。
SNSは便利ですけど、気持は伝わりにくいし、記憶には残りにくいですね。
そして先生は、会ったり電話したりすると、拙い論文でもほめて励ましてくれました。
誰とでも分け隔てなく接し、多くの方に慕われ、温かい思い出を残してくれる方でした。
「徳は孤ならず。必ず鄰(となり)あり」「君子は人の美を成す。人の悪を成さず。小人(しょうじん)は是れに反す」と『論語』にもありますね。
7月下旬に神戸大学で行われる偲ぶ会にも参列する予定でおります。
June 1, 2024
Ryuji Hattori, “Intersections of Health, Border, and Marginality: Field Research Enriches Understanding of Japanese Engagement with Post-Coup Myanmar,” Kyoto Review of Southeast Asia, Issue 38 (June 2024)が公表されました。2023年12月にタイ・ミャンマー国境で行った調査に基づいています。
May 26, 2024
日本政治法律学会「五百籏頭眞先生追悼パネル」(城西大学紀尾井キャンパス、5月26日)で「五百籏頭眞――学問と人生」と題して報告しました。
パネルでは、芦立秀朗先生(京都産業大学)が司会を務めて下さり、宮本悟先生(聖学院大学)も報告されました。
May 8, 2024
拙稿「追悼 五百旗頭真先生──『公的責任を担う学者の姿』」JAIR Newsletter, No. 179 (April 2024): 2-3が公表されました。
こちらにリンクを貼っておきます。
心よりご冥福をお祈りいたします。
April 10, 2024
服部龍二・塩入篤編「高坂正堯講義『国際政治学』レジュメ――1991年度」(『総合政策研究』第32号、2024年3月、183-256頁)が公表されました。
高坂先生が1991年度に行った講義「国際政治学」のレジュメ集です。
いずれ中央大学学術レポジトリでオープンアクセスになりましたら、またお知らせしたいと思います。
April 7, 2024
五百旗頭真先生を偲ぶ会に行ってきました。
インフォーマルかつ小規模なもので、指導を受けたゼミ生らが集まって下さいました。
一応、幹事でした。
会場は、生前に連れて行って下さった日比谷公園にある松本楼のフレンチレストランBois de Boulogne(ボア・ド・ブローニュ)でした。
先生の急逝は大変悲しい出来事でしたが、たくさんの思い出や励ましの言葉を胸に、これからも前向きに生きていければと思います。
March 12, 2024
立教大学で開催された科研費研究会(「米中経済紛争に関する国際制度・国内社会共振/理論・歴史交差分析の摸索」代表・大矢根聡先生)で、「日本のミャンマー政策と米中対立──「自由で開かれたインド太平洋」の同床異夢」と題して報告しました。
いずれ活字にする予定です。
March 6, 2024
突然の訃報に接し、深い悲しみと驚きを禁じ得ません。
五百旗頭真先生は、可能な限り史料やインタビューにあたりながらも、常に大局的、文明史的な視点から歴史と現代を読み解くことを指導されていました。
それは単なる知識の伝授にとどまらず、真の知性とは何かを悟らせてくれるものでした。
誰に対しても分け隔てなく、温かく接してくださる先生は、リアリズムを秘めたヒューマニストだったように思います。
個人的には、学部生のとき非常勤でいらしていた京大で初めてお目にかかり、博士論文をベースとした拙著の増補英訳版(Japanese Diplomacy and East Asian International Politics, 1918-1931, London: Routledge, 2024)をお届けできたことが、今となっては最後の思い出となりました。
先生の優しい笑顔と励ましの言葉は、永遠に私たちの心の中に生き続けるでしょう。
心からご冥福をお祈りいたします。
追記(2024年3月14日)
五百旗頭先生には、ファンが多いですね。
葬儀から戻り、御著書を読み直し、ある学会から依頼のあった追悼文を仕上げました。
いくつかビデオも見ました。
そのなかで、こちらが先生のお人柄と功績をよく示しているように感じました。
February 11, 2024
拙稿「(書評)高坂正堯『歴史としての二十世紀』(新潮社、2023年)」が共同通信から配信され、以下の新聞に掲載されました。
『沖縄タイムス』1月20日
『山陰中央新報』1月20日
『河北新報』1月28日
『埼玉新聞』1月28日
『徳島新聞』1月28日
『福井新聞』1月28日
『京都新聞』2月3日
『神奈川新聞』2月4日
『茨城新聞』2月11日
〈参考〉新潮社Twitter
ご存命であったら、猪木正道『私の二十世紀──猪木正道回顧録』(世界思想社、2000年)のような回顧録を書かれていただろうか、と感じました。
また、高坂先生の講義「国際政治学」レジュメを以下に掲載予定です。
服部龍二・塩入篤編「高坂正堯講義『国際政治学』レジュメ――1991年度」『総合政策研究』(第32号、2024年3月)
何年後になるか分かりませんが、拙著『高坂正堯――戦後日本と現実主義』(中公新書、2018年)を英訳してみたいです。
February 10, 2024
I am delighted to announce that my book, which delves into the life and achievements of Eisaku Sato, the Japanese Prime Minister from 1964 to 1972 and a Nobel Peace Prize Laureate, is now accessible for open access and available for download to all interested readers!
Eisaku Sato, Japanese Prime Minister, 1964–72: Okinawa, Foreign Relations, Domestic Politics and the Nobel Prize, translated by Dr. Graham B. Leonard (London: Routledge, 2020).
拙著『佐藤栄作――最長不倒政権への道』(朝日新聞出版、2017年)の上記英訳をオープンアクセスにしました。ダウンロードできます。
January 4, 2024
Delighted to announce the availability of open access for my book, Japanese Diplomacy and East Asian International Politics, 1918-1931, translated by Dr. Graham B. Leonard (London: Routledge, 2024).
This book represents an expanded English translation of the original Japanese edition.
Routledge offers the opportunity to publish works as open access concurrently with their release, subject to a fee of £10,000.💸
拙著『東アジア国際環境の変動と日本外交 1918-1931』(有斐閣、2001年)の増補英訳版Japanese Diplomacy and East Asian International Politics, 1918-1931 (London: Routledge, 2024)がオープンアクセスで刊行となりました。
Routledgeでは1万ポンド支払えば、刊行と同時にオープンアクセスにできるのですね💸
January 1, 2024
謹んで新春のご祝詞を申し上げます。
少し近況をご報告させていただきます。昨年は以下の本を刊行しました。
Fighting Japan’s Cold War: Prime Minister Yasuhiro Nakasone and his Times. Translated by Graham B. Leonard. London: Routledge, 2023.
同書は『中曽根康弘』(中公新書、2015年)の増補英訳版です。
『中曽根康弘』を刊行したとき、中曽根元総理はご健在でしたので、英訳版では最晩年を書き足しました。また、一部を手直ししてあります。
現在では以下を進めており、最初からオープンアクセスにする予定です。
Japanese Diplomacy and East Asian International Politics, 1918-1931. Translated by Graham B. Leonard. London: Routledge, 2024.
オープンアクセスのため、AmazonのKindleでは0円になるようです。
同書は『東アジア国際環境の変動と日本外交 1918-1931』(有斐閣、2001年)の増補英訳です。
そのほか、下記をオープンアクセスにする予定です。
Eisaku Satō, Japanese Prime Minister, 1964–72: Okinawa, Foreign Relations, Domestic Politics and the Nobel Prize. Translated by Graham B. Leonard. London: Routledge, 2021.
また、年末にかけて3冊を書評しましたので、いずれ掲載されると思います。
共同通信(1月17日配信予定)高坂正堯『歴史としての二十世紀』新潮社
『日本歴史』(4月号掲載予定)竹内桂『三木武夫と戦後政治』吉田書店
『古文書研究』(掲載号未定)高橋勝浩編『出淵勝次日記』国書刊行会
これに関連して、服部龍二・塩入篤編「高坂正堯講義『国際政治学』レジュメ――1991年度」(中央大学紀要『総合政策研究』第32号)が3月末ごろに資料として掲載予定です。B4で70枚ほどのレジュメ集です。
今年はいままで以上に、研究もさることながら教育や各種の交流に努めたいです。本年も、ご指導ご鞭撻のほどをよろしくお願い申し上げます。
服部龍二 拝
December 14, 2023
I recently participated in a seminar in Thailand, jointly organized by the Center for Southeast Asian Studies at Kyoto University and the Shoklo Malaria Research Unit at Mahidol University. This engaging program included visits and in-depth interviews at various camps, hospitals, and schools near the Thailand-Myanmar border, providing a comprehensive understanding of the region’s unique challenges.
タイで京都大学東南アジア地域研究研究所とマヒドン大学the Shoklo Malaria Research Unit主催のセミナーに参加し、タイとミャンマーの国境付近にあるキャンプや病院、学校を訪れ、インタビューしました。
December 3, 2023
My book, China-Japan Rapprochement and the United States: In the Wake of Nixon’s Visit to Beijing (London & New York: Routledge, 2022), just got reviewed in The China Journal. Thrilled to share this with you all!
November 10, 2023
日本国際政治学会(福岡国際会議場)の東南アジア/日本外交史合同分科会で「ミャンマー・クーデターと日本外交――2021-2023」と題して報告しました。関係各位に深く御礼を申し上げます。いずれ紀要『総合政策研究』に掲載しようかと思います。このテーマに関連して12月に、タイとミャンマーの国境を10日間ほど訪れる予定です。
October 9, 2023
ホームページのデザインを四半世紀ぶりに更新しました。
PC、スマホ、タブレットに対応しています。
一部を英語表記にしたほか、Booksに書影を入れるなどしてみました😊
I have just revamped my website for the first time in 25 years.
It is now fully optimized for PCs, smartphones, and tablets.
Plus, I have added some English content to the homepage and featured the covers of my books.
October 6, 2023
拙著『田中角栄――昭和の光と闇』(講談社現代新書)が第2刷になりました。
これでようやく、いままで刊行した6冊の新書(中公4、岩波1、講談社1)がすべて増刷されました。
そのうち3冊(『日中国交正常化』『外交ドキュメント 歴史認識』『中曽根康弘』)は英訳され、1冊(『日中国交正常化』)が韓国語訳されました。
関係各位に深く御礼を申し上げます。