Events 近況
2013年4月(その4)
ある科研費研究会で報告させていただきました。
会場は、東京大学駒場キャンパスでした。
報告といっても、半ば史料紹介的なものです。
高名な先生が多くて、緊張しました。
貴重なコメントをたまわりましたことに深謝申し上げます。
これに関連して、いくつか公表論文にアップロードしておきました。
2013年4月(その3)
1990年代までに研究を開始した方であれば、マイクロフィルムで史料を撮影した経験がおありかもしれません。
史料館でデジカメ撮影やパソコン使用が制限され、アジア歴史資料センターもなかったころです。
このため、マイクロフィルムを何本か個人所持している方も少なくないと思います。
近年では、マイクロフィルムを電子化できるようになりました。
多くの大学では、マイクロフィルムスキャニングの機器を購入しているようです。
マイクロフィルムの電子化を請け負う業者もあるようで、先日、国際マイクロ写真工業社に依頼しました。
20本当たり4万円で、マイクロフィルムを電子化できました。
日本やアメリカで撮影したマイクロフィルムが、パソコンで読めるようになりました。
2013年4月(その2)
折田正樹/服部龍二・白鳥潤一郎編『外交証言録 湾岸戦争・普天間問題・イラク戦争』(岩波書店、2013年)が、4月7日『日本経済新聞』朝刊20面で書評されました。
署名はありませんが、記者の方によるものかと存じます。
書評で紹介されているのは、海部俊樹首相秘書官として迎えた湾岸戦争、北米局長として橋本龍太郎首相を支えた普天間返還交渉などです。
「国益がぶつかる外交の最前線がかなり人間くさい場であることもわかる」と結ばれています。
2013年4月
佐藤元英・武山眞行・服部龍二編著『日本外交のアーカイブズ学的研究』(中央大学出版部、2013年)が刊行されました。
共同研究の成果物です。
諸論文のほか、武山眞行・佐藤元英校訂「条約書目録(日本外務省)――アメリカ国務省・議会図書館作成マイクロフィルム」が「付録」となっています。
幕末から1945年に至る外務省所蔵の条約調印書、批准書を一覧表にしたものです。
同書には、拙稿「日ソ不可侵条約問題──外務省座談会の記録から」も所収となっています。
日ソ不可侵条約とは、大正末期から昭和戦前期にソ連側から断続的に提起され、不成立に終わったものです。
外務省では、日ソ不可侵条約について占領期に座談会を行っており、その記録を拙稿では紹介しました。
これに類するものとしては、日独伊防共協定を中心とする座談会があり、外務省編『日本外交文書 第二次欧州大戦と日本 第1冊 日独伊三国同盟・日ソ中立条約』(外務省、2012年)に収録されています。
2013年3月(その3)
3月24日の『日本経済新聞』朝刊21面に書評を掲載しました。川田稔『戦前日本の安全保障』(講談社現代新書、2013年)に対するものです。
2013年3月(その2)
拙稿「後宮虎郎アジア局第2課長研修所講演速記『日華平和条約交渉経緯』1952年6月25日」が、『中央大学論集』第34号、1-22頁に掲載されました。
後宮(うしろく)の講演速記録速記録を紹介したものです。
後宮は当時アジア局第2課長として、日華平和条約の交渉に当たっていました。
アジア局長、駐韓国大使などを歴任する後宮ですが、回想録は残していないようです。
原文は縦書き96頁です。
先行研究で引用されていますものの、全文の紹介は初めてかと思います。
以下のような誤植が残ってしまいました。
2頁下段15行目 (誤) 本稿18頁
(正) 本稿19頁
2013年3月
雑誌『歴史街道』4月号にインタビュー記事が掲載されました。
PHPの方が、うまくまとめて下さいました。
2013年2月(その2)
折田正樹/服部龍二・白鳥潤一郎編『外交証言録 湾岸戦争・普天間問題・イラク戦争』(岩波書店、2013年)が刊行されました。
湾岸戦争、普天間返還交渉、イラク戦争、国連改革など、歴史研究としてはもとより、今日にも示唆するところがありそうです。
インタビューは、白鳥潤一郎氏と2人で行いました。
2013年2月
拙稿「岡崎嘉平太と中国」が、次の小冊子に掲載されました。
岡山県郷土文化財団岡崎嘉平太記念館『日中国交正常化40周年記念 岡崎嘉平太がめざした世界平和への道を考える 第11回 講演会』(岡山県郷土文化財団岡崎嘉平太記念館、2013年1月)1-16頁
昨年11月、岡山の岡崎嘉平太記念館で行った講演の記録です。
ほぼ同じ内容は、拙稿「『井戸を掘った人を忘れない』――岡崎嘉平太と周恩来」(『日経ビジネスオンライン』2012年11月9日)としても公表しています。
2013年1月(その11)
1月25日、TBSテレビ「NEWS 23 クロス」に録画で出演しました。
2013年1月(その10)
中央大学政策文化総合研究所にて、石井明先生のご講演「外交と文書による合意・暗黙の合意――戦後日中関係に焦点をあてて」を拝聴しました。
こちらにリンクを貼っておきます。
2013年1月(その8)
中央大学図書館に Digital National Security Archive (DNSA) Japan and the United States: Diplomatic, Security, and Economic Relations, part 3 を入れてもらいました。
こちらにリンクを貼っておきます。
パート3には、1961年から2000年の日米関係文書、約900点が収録されています。
パート1が1960年から1976年、パート2が1977年から1992年となっています。
まとめて検索できるようですね。
2013年1月(その7)
京都に出張しました。
龍谷大学の先生方に大変お世話になりました。
2013年1月(その6)
1月6日『日本経済新聞』朝刊19面に、中曽根康弘/中島琢磨・服部龍二・昇亜美子・若月秀和・道下徳成・楠綾子・瀬川高央編『中曽根康弘が語る戦後日本外交』(新潮社、2012年)の書評が掲載されました。
評者は、添谷芳秀先生です。
こちらにリンクを貼っておきます。
保守主義の内実、「非核中級国家」、日米関係とアジアとの共生などについて、論じて下さっています。
明示的には記されていませんが、添谷先生の持論「ミドルパワー」外交とも関連するものと思います。
この場をお借りして、深く御礼を申し上げます。
2013年1月(その5)
1月5日『北海道新聞』夕刊で、中曽根康弘/中島琢磨・服部龍二・昇亜美子・若月秀和・道下徳成・楠綾子・瀬川高央編『中曽根康弘が語る戦後日本外交』(新潮社、2012年)が紹介されました。
2013年1月(その4)
新潟日報社編『にいがたの記憶』下巻(新潟日報事業社、2012年)が刊行されました。
8頁にインタビューが掲載されています。
2013年1月(その3)
新潟日報社編『日中国交正常化――いま明かされる舞台裏』(新潟日報事業社、2012年)が刊行されました。
昨年7月26日に開催されたシンポジウムの記録です。
シンポジウムでは、パネリストとして参加させていただきました。
同書の刊行に際して、「日中国交正常化を読み解く」を寄稿いたしました。
関係者へのインタビューなども掲載されています。
2013年1月(その2)
五百旗頭真編著/周永生等訳『日美関係史』(北京:世界知識出版社、2012年)が刊行されました。
五百旗頭真編『日米関係史』(有斐閣、2008年)の中国語訳です。
1920年代から1930年代の一部を担当いたしました。
2013年1月
明けましておめでとうございます。
年末に拙著『日中国交正常化――田中角栄、大平正芳、官僚たちの挑戦』(中公新書、2011年)が第6刷になりました。
次の2カ所で、修正すべきところが残ってしまいました。
①226頁上段、1、2行目
誤 ……戦後日本外交史(仮)』(新潮社、二〇一二年)
正 ……戦後日本外交』(新潮社、二〇一二年)
②252頁下段、最後から4行目
誤 戦後日本外交史(仮)』(新潮社、二〇一二年刊行予定)
正 戦後日本外交』(新潮社、二〇一二年)
中曽根康弘/中島琢磨・服部龍二・昇亜美子・若月秀和・道下徳成・楠綾子・瀬川高央編『中曽根康弘が語る戦後日本外交』(新潮社、2012年)が刊行されたことに伴う修正です。
読者の方々に申し訳なく思います。
そういえば、中公新書、岩波新書、講談社現代新書の合同フェアがあるようですね。
帯を見て知りました。
本年も、ご指導のほどをよろしくお願い申し上げます。