Events 近況

May 26, 2024

日本政治法律学会「五百籏頭眞先生追悼パネル」(城西大学紀尾井キャンパス、5月26日)で「五百籏頭眞――学問と人生」と題して報告しました。
パネルでは、芦立秀朗先生(京都産業大学)が司会を務めて下さり、宮本悟先生(聖学院大学)も報告されました。

May 8, 2024

拙稿「追悼 五百旗頭真先生──『公的責任を担う学者の姿』」JAIR Newsletter, No. 179 (April 2024): 2-3が公表されました。
こちらにリンクを貼っておきます。
心よりご冥福をお祈りいたします。

April 10, 2024

服部龍二・塩入篤編「高坂正堯講義『国際政治学』レジュメ――1991年度」(『総合政策研究』第32号、2024年3月、183-256頁)が公表されました。
高坂先生が1991年度に行った講義「国際政治学」のレジュメ集です。
いずれ中央大学学術レポジトリでオープンアクセスになりましたら、またお知らせしたいと思います。

April 7, 2024

五百旗頭真先生を偲ぶ会に行ってきました。
インフォーマルかつ小規模なもので、指導を受けたゼミ生らが集まって下さいました。
一応、幹事でした。
会場は、生前に連れて行って下さった日比谷公園にある松本楼のフレンチレストランBois de Boulogne(ボア・ド・ブローニュ)でした。
先生の急逝は大変悲しい出来事でしたが、たくさんの思い出や励ましの言葉を胸に、これからも前向きに生きていければと思います。

March 12, 2024

立教大学で開催された科研費研究会(「米中経済紛争に関する国際制度・国内社会共振/理論・歴史交差分析の摸索」代表・大矢根聡先生)で、「日本のミャンマー政策と米中対立──「自由で開かれたインド太平洋」の同床異夢」と題して報告しました。
いずれ活字にする予定です。

March 6, 2024

突然の訃報に接し、深い悲しみと驚きを禁じ得ません。
五百旗頭真先生は、可能な限り史料やインタビューにあたりながらも、常に大局的、文明史的な視点から歴史と現代を読み解くことを指導されていました。
それは単なる知識の伝授にとどまらず、真の知性とは何かを悟らせてくれるものでした。
誰に対しても分け隔てなく、温かく接してくださる先生は、リアリズムを秘めたヒューマニストだったように思います。
個人的には、学部生のとき非常勤でいらしていた京大で初めてお目にかかり、博士論文をベースとした拙著の増補英訳版(Japanese Diplomacy and East Asian International Politics, 1918-1931, London: Routledge, 2024)をお届けできたことが、今となっては最後の思い出となりました。
先生の優しい笑顔と励ましの言葉は、永遠に私たちの心の中に生き続けるでしょう。
心からご冥福をお祈りいたします。

追記(2024年3月14日)
五百旗頭先生には、ファンが多いですね。
葬儀から戻り、御著書を読み直し、ある学会から依頼のあった追悼文を仕上げました。
いくつかビデオも見ました。
そのなかで、こちらが先生のお人柄と功績をよく示しているように感じました。

February 11, 2024

拙稿「(書評)高坂正堯『歴史としての二十世紀』(新潮社、2023年)」が共同通信から配信され、以下の新聞に掲載されました。

  『沖縄タイムス』1月20日
  『山陰中央新報』1月20日
  『河北新報』1月28日
  『埼玉新聞』1月28日
  『徳島新聞』1月28日
  『福井新聞』1月28日
  『京都新聞』2月3日
  『神奈川新聞』2月4日
  『茨城新聞』2月11日
  〈参考〉新潮社Twitter

ご存命であったら、猪木正道『私の二十世紀──猪木正道回顧録』(世界思想社、2000年)のような回顧録を書かれていただろうか、と感じました。
また、高坂先生の講義「国際政治学」レジュメを以下に掲載予定です。
服部龍二・塩入篤編「高坂正堯講義『国際政治学』レジュメ――1991年度」『総合政策研究』(第32号、2024年3月)
何年後になるか分かりませんが、拙著『高坂正堯――戦後日本と現実主義』(中公新書、2018年)を英訳してみたいです。

February 10, 2024

I am delighted to announce that my book, which delves into the life and achievements of Eisaku Sato, the Japanese Prime Minister from 1964 to 1972 and a Nobel Peace Prize Laureate, is now accessible for open access and available for download to all interested readers!
Eisaku Sato, Japanese Prime Minister, 1964–72: Okinawa, Foreign Relations, Domestic Politics and the Nobel Prize, translated by Dr. Graham B. Leonard (London: Routledge, 2020).
拙著『佐藤栄作――最長不倒政権への道』(朝日新聞出版、2017年)の上記英訳をオープンアクセスにしました。ダウンロードできます。

January 4, 2024

Delighted to announce the availability of open access for my book, Japanese Diplomacy and East Asian International Politics, 1918-1931, translated by Dr. Graham B. Leonard (London: Routledge, 2024).
This book represents an expanded English translation of the original Japanese edition.
Routledge offers the opportunity to publish works as open access concurrently with their release, subject to a fee of £10,000.💸
拙著『東アジア国際環境の変動と日本外交 1918-1931』(有斐閣、2001年)の増補英訳版Japanese Diplomacy and East Asian International Politics, 1918-1931 (London: Routledge, 2024)がオープンアクセスで刊行となりました。
Routledgeでは1万ポンド支払えば、刊行と同時にオープンアクセスにできるのですね💸

January 1, 2024

謹んで新春のご祝詞を申し上げます。
少し近況をご報告させていただきます。昨年は以下の本を刊行しました。
Fighting Japan’s Cold War: Prime Minister Yasuhiro Nakasone and his Times. Translated by Graham B. Leonard. London: Routledge, 2023.
同書は『中曽根康弘』(中公新書、2015年)の増補英訳版です。
『中曽根康弘』を刊行したとき、中曽根元総理はご健在でしたので、英訳版では最晩年を書き足しました。また、一部を手直ししてあります。
現在では以下を進めており、最初からオープンアクセスにする予定です。
Japanese Diplomacy and East Asian International Politics, 1918-1931. Translated by Graham B. Leonard. London: Routledge, 2024.
オープンアクセスのため、AmazonのKindleでは0円になるようです。
同書は『東アジア国際環境の変動と日本外交 1918-1931』(有斐閣、2001年)の増補英訳です。
そのほか、下記をオープンアクセスにする予定です。
Eisaku Satō, Japanese Prime Minister, 1964–72: Okinawa, Foreign Relations, Domestic Politics and the Nobel Prize. Translated by Graham B. Leonard. London: Routledge, 2021.
また、年末にかけて3冊を書評しましたので、いずれ掲載されると思います。
  共同通信(1月17日配信予定)高坂正堯『歴史としての二十世紀』新潮社
  『日本歴史』(4月号掲載予定)竹内桂『三木武夫と戦後政治』吉田書店
  『古文書研究』(掲載号未定)高橋勝浩編『出淵勝次日記』国書刊行会
これに関連して、服部龍二・塩入篤編「高坂正堯講義『国際政治学』レジュメ――1991年度」(中央大学紀要『総合政策研究』第32号)が3月末ごろに資料として掲載予定です。B4で70枚ほどのレジュメ集です。
今年はいままで以上に、研究もさることながら教育や各種の交流に努めたいです。本年も、ご指導ご鞭撻のほどをよろしくお願い申し上げます。
服部龍二 拝

December 14, 2023

I recently participated in a seminar in Thailand, jointly organized by the Center for Southeast Asian Studies at Kyoto University and the Shoklo Malaria Research Unit at Mahidol University. This engaging program included visits and in-depth interviews at various camps, hospitals, and schools near the Thailand-Myanmar border, providing a comprehensive understanding of the region’s unique challenges.

タイで京都大学東南アジア地域研究研究所とマヒドン大学the Shoklo Malaria Research Unit主催のセミナーに参加し、タイとミャンマーの国境付近にあるキャンプや病院、学校を訪れ、インタビューしました。

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November 15, 2023

外務省国際協力局審議官・気候変動担当大使の北村俊博氏を中央大学にお招きし、「日本の国際協力と人間の安全保障――開発協力大綱の改定と気候変動を中心に」と題して講演していただきました。〈参考〉Facebook Twitter

November 10, 2023

日本国際政治学会(福岡国際会議場)の東南アジア/日本外交史合同分科会で「ミャンマー・クーデターと日本外交――2021-2023」と題して報告しました。関係各位に深く御礼を申し上げます。いずれ紀要『総合政策研究』に掲載しようかと思います。このテーマに関連して12月に、タイとミャンマーの国境を10日間ほど訪れる予定です。

October 9, 2023

ホームページのデザインを四半世紀ぶりに更新しました。
PC、スマホ、タブレットに対応しています。
一部を英語表記にしたほか、Booksに書影を入れるなどしてみました😊
I have just revamped my website for the first time in 25 years.
It is now fully optimized for PCs, smartphones, and tablets.
Plus, I have added some English content to the homepage and featured the covers of my books.

October 6, 2023

拙著『田中角栄――昭和の光と闇』(講談社現代新書)が第2刷になりました。
これでようやく、いままで刊行した6冊の新書(中公4、岩波1、講談社1)がすべて増刷されました。
そのうち3冊(『日中国交正常化』『外交ドキュメント 歴史認識』『中曽根康弘』)は英訳され、1冊(『日中国交正常化』)が韓国語訳されました。
関係各位に深く御礼を申し上げます。

September 25, 2023

Ryuji Hattori, “The Tanaka Memorial and China-Japan Relations”(『総合政策研究』第31号)がオープンアクセスになりました。
The European University Instituteでお話しした内容をまとめたものです。
以下を下敷きにしています。
拙著『日中歴史認識――「田中上奏文」をめぐる相剋 1927-2010』(東京大学出版会、2010年)
Ryuji Hattori, “Controversies over the Tanaka Memorial” in Toward a History Beyond Borders: Contentious Issues in Sino-Japanese Relations (Cambridge: Harvard East Asian Monographs, 2012), edited by Professors Daqing Yang, Jie Liu, Hiroshi Mitani, and Andrew Gordon.

July 31, 2023

拙稿の英訳が2022年9月に日本国際問題研究所ホームページに掲載されていたようです。
Hattori, Ryuji. “Territorial Rights over the Senkaku Islands: The Starting Point and the Historical Process.” The Japan Institute of International Affairs. September 29, 2022.
https://www.jiia-jic.jp/en/resourcelibrary/territory/
https://www.jiia-jic.jp/…/ResourceLibrary_Territory…
服部龍二「尖閣諸島領有権の原点と経緯」(『外交』第14号、2012年9月、35-47頁)の英訳です。