Events 近況

2012年8月

外務省外交史料館にて7月31日、外交記録が公開されました。

概要のリンクを貼っておきます。

次の紙面にコメントが掲載されました。

『朝日新聞』8月1日朝刊5面
『産経新聞』8月1日朝刊5面
『東京新聞』8月1日朝刊7面
『日本経済新聞』8月1日朝刊9面
『参攷消息』8月3日13面

メディアが外務省記録に関心を示してくれるのは、ありがたいことですね。

2012年7月(その5)

Eテレ「さかのぼり日本史 昭和 “外交敗戦”の教訓 第1回 挫折した日米交渉」が再放送されました。

2012年7月(その4)

拙著『日中国交正常化――田中角栄、大平正芳、官僚たちの挑戦』(中公新書、2011年)が第5刷になりました。

今回の増刷では、中公新書50周年に合わせて、帯のデザインを変えて下さいました。

批評を寄せて下さった方々に深く御礼を申し上げます。

発行部数で、拙著『広田弘毅──「悲劇の宰相」の実像』(中公新書、2008年)に並んだようです。

2012年7月(その3)

5カ月ぶりに新潟を訪れ、日中国民交流友好年記念シンポジウムに出席しました。

「2012 日中国民交流友好年 記念シンポジウム イン 新潟――国交正常化から40年、新たな未来を展望する」というものです。

新潟県、新潟市、新潟中国総領事館などが主催者でした。

こちらにリンクを貼っておきます。

天寿園にも足を運び、日中国交正常化40周年記念写真展の開幕式に参加しました。

新潟県庁をはじめ、多くの方々にお世話になりました。

政治的には明るい話題の多くない日中関係ですが、経済交流や観光客の誘致について、地元の期待は高いようです。

文化、スポーツ、環境、留学生などの交流に努めているそうです。

新潟中国総領事館や中国東北の企業なども、相互交流に熱心なようでした。

新潟では、従来から関係の深かった中国東北に加えて、上海と週4便の空路で結ばれるなど、南方とも交流を行いつつあるのだそうです。

県知事が挨拶で「対岸との交流」と述べるなど、政治が前面に出がちな東京の雰囲気よりも、柔軟な印象を受けました。

かつて田中角栄についてインタビューさせていただいた方々にも、再会することができました。

田中角栄などについて、さらに深められればと思います。

2012年7月(その2)

1年以上前のものですが、公表論文>2011年で、次の論文にリンクを貼っておきました。

拙稿「中曽根・胡耀邦会談記録――1983、84、86年」(『総合政策研究』第19号、2011年3月)161-203頁(PDF)

PDFで開きます。

これは試験運用中のようです。

ほかの紀要は、まだオンラインでは未公開のようです。

同稿では、福武学術文化振興財団からご支援をたまわりました。

同じ財団から支援を得た成果として、次のものがあります。

中江要介/若月秀和・神田豊隆・楠綾子・中島琢磨・昇亜美子・服部龍二編『アジア外交 動と静――元中国大使中江要介オーラルヒストリー』(蒼天社出版、2010年)

中江要介大使は、外務省アジア局長や駐中国大使を歴任された方です。

2012年7月

外務省外交史料館特別展サンフランシスコ講和への道」を見学してきました。

外務省内における各種作業、吉田・ダレス会談などの文書が展示されています。

日米安全保障条約の締結に際して、アメリカが用意していながら使われなかった万年筆などもありました。

使われなかったのは、吉田が自分の万年筆を用いたからのようです。

高校生の一行が、熱心に見入っていました。

2012年6月(その3)

東京財団で、「日中国交正常化40周年」と題してお話ししました。

細谷雄一先生が司会を務めて下さいました。

大きなテーマだけに、論じられたのは、ごく一部だったと思います。

会場には研究者のほか、新聞社、出版社、政官界の方々などもお見えになったようです。

あまり答えられませんでしたが、皆さんのコメントがとても貴重でした。

2012年6月(その2)

6月10日の『朝日新聞』で、拙著『日中国交正常化――田中角栄、大平正芳、官僚たちの挑戦』(中公新書、2011年)が取り上げられました。

早野透先生が、ご論考「田中角栄再考〈ニュースの本棚〉」で、田中角栄関係の本を何冊か紹介されたものです。

こちらにリンクを貼っておきます。

2012年6月

6月10日の『日本経済新聞』に書評を掲載しました。

書評の対象は、孫平化/武吉次朗『中日友好随想録――孫平化が記録する中日関係』上下巻(日本経済新聞出版社、2012年)です。

こちらにリンクを貼っておきます。

2012年5月(その8)

拙稿「日中関係史の記憶と研究――1972年の国交正常化を中心として」(『中央評論』第64巻第1号、2012年5月)が公表されました。

昨年11月に本学で開催されたセミナーを活字にしたものです。

内容は、拙著『日中国交正常化――田中角栄、大平正芳、官僚たちの挑戦』(中公新書、2011年)を下敷きにしています。

セミナーでは、諸先生方に大変にお世話になりました。

2012年5月(その7)

5月22日のEテレ「さかのぼり日本史 昭和 “外交敗戦”の教訓 第4回 崩れゆく国際協調」に出演しました。

ロケ地は、南京の旧総統府でした。

冒頭では、観光客に囲まれるようにして撮影しました。

対談は、総統府内の旧応接室をお借りしました。

普段は入れないところだと思います。

これで担当を終わりましたので、感想が掲載されました。

自分の発言を放送で見ていて、真意が伝わりにくいかもしれない、と思えてしまうこともありました。

対談は大幅にカットされるのでやむをえない面があるにしても、自分を客観的に捉えられていなかったのだと思います。

至らないところも多かったのですが、とてもいい経験をさせてもらいました。

このシリーズに備えて、細谷千博先生、臼井勝美先生などの先行研究を読み返し、先学たちに負うところがいかに大きいか、いまさらのように再認識いたしました。

近年の学界動向などについては述べられませんでしたが、書籍化する際に少しでも補えればと思います。

スタッフや視聴者の方々に深く御礼を申し上げます。

2012年5月(その6)

5月15日のEテレ「さかのぼり日本史 昭和 “外交敗戦”の教訓 第3回 国際連盟脱退 宣伝外交の敗北」に出演しました。

ロケ地は長春の旧満州国国務院庁舎、国務院総理室でした。

長春は風が非常に強く、冒頭の屋外ロケは難航しました。

満州事変後のリットン調査団、国際連盟脱退、そして「田中上奏文」がテーマでした。

「田中上奏文」という怪文書を通じて、宣伝外交や情報戦について考えてみました。

内容は、拙著『日中歴史認識――「田中上奏文」をめぐる相剋 1927-2010』(東京大学出版会、2010年)に依拠しています。

史料面では、東京大学の先生方などにもお世話になりました。

昭和篇で最終回となる5月22日の第4回は、中華民国後期の首都だった南京の旧総統府を訪れます。

2012年5月(その5)


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Daqing Yang, Jie Liu, Hiroshi Mitani, and Andrew Gordon, eds., Toward a History Beyond Borders: Contentious Issues in Sino-Japanese Relations (Cambridge: Harvard East Asian Center, 2012) が刊行されました。

拙稿 “Controversies over the Tanaka Memorial” (translated by Daqing Yang) も含まれています。
その内容は、拙著『日中歴史認識――「田中上奏文」をめぐる相剋 1927-2010』(東京大学出版会、2010年)の一部を翻訳していただいたものです。

「田中上奏文」について、日本語、中国語、英語で出そろったことになるようです。
   「『田中上奏文』をめぐる論争──実存説と偽造説の間」(劉傑・三谷博・楊大慶編『国境を越える歴史認識──日中対話の試み』東京大学出版会、2006年)
   「囲繞《田中奏摺》的論争──実際存在説与偽造説之間」(劉傑・三谷博・楊大慶編『超越国境的歴史認識──来自日本学者及海外中国学者的視角』北京:社会科学文献出版社、2006年)
   ”Controversies over the Tanaka Memorial,” in Daqing Yang, Jie Liu, Hiroshi Mitani, and Andrew Gordon, eds., Toward a History Beyond Borders: Contentious Issues in Sino-Japanese Relations (Cambridge: Harvard East Asian Center, 2012)

共同研究では、多くの方々にお世話になりました。

2012年5月(その4)

拙著『日中国交正常化――田中角栄、大平正芳、官僚たちの挑戦』(中公新書、2011年)につきまして、書評が2つ出されました。

  中島宏先生、『中国研究月報』第66巻第4号、2012年4月
  毛里和子先生、『東方』第375号、2012年5月

この場をお借りして、深く御礼を申し上げます。

2012年5月(その3)

5月8日のEテレ「さかのぼり日本史 昭和 “外交敗戦”の教訓 第2回 日中戦争 熱狂の代償」に出演いたしました。

日中戦争初期に近衛文麿首相が演説したことから、ロケ地は日比谷公会堂となりました。ワシントンでの調査から帰国した翌日の撮影でした。

このため、普段もにも増してたどたどしかったのですが、スタッフの方々に支えていただきました。
太平洋戦争に至る過程を外交面からさかのぼるという企画だけに、ときとして柄にもなく、辛口になってしまうのは心苦しいことでした。

番組の趣旨は過去を裁くことではなく、歴史を学びながら対話を重ね、現代にも通じるようなヒントを視聴者とともに考えることだと思います。

5月15日の第3回では、満州国の首都だった長春を訪れます。

テーマは満州事変後のリットン調査団や国際連盟脱退ですが、一般に知られているストーリーとは別の視点になります。

拙著『日中歴史認識――「田中上奏文」をめぐる相剋 1927-2010』(東京大学出版会、2010年)の内容をもとに、世界的に流布された怪文書「田中上奏文」を追います。

2012年5月(その2)

5月6日の『日本経済新聞』に書評を掲載しました。

書評の対象は、ヘンリー・A.・キッシンジャー/塚越敏彦ほか訳『キッシンジャー回想録 中国』上下巻(岩波書店、2012年)です。

こちらにリンクを貼っておきます。

2012年5月

5月1日のEテレ「さかのぼり日本史 昭和 “外交敗戦”の教訓 第1回 挫折した日米交渉」に出演しました。

4月の戦後に続いて、5月は昭和戦前期の外交を4回にわたって取り上げます。

第1回のテーマは、太平洋戦争前の日米交渉でした。

第2次近衛内閣期の日米諒解案を焦点としました。

ロケ地は横浜市開港記念会館です。

アメリカから贈られた友情の人形が戦時下で密かに隠され、いまも子供たちに愛されていると知ったとき、救われたように感じました。

協力して下さった多くの方々に御礼を申し上げます。

2012年4月(その4)

中国の長春と南京に行ってきました。

今回は、NHKの方々とご一緒にロケを行いました。

うまく話せているか心もとないところですが、5月1日からEテレ「さかのぼり日本史」で4回放送されます。

中国ロケは、5日間で5回、飛行機に乗りました。

中国のほか、横浜市開港記念会館、日比谷公会堂でも撮影しました。

半年近く前に企画が立ち上がって以来、25分間の番組にここまで手間をかけていると分かっただけでも、いい経験になりました。

ディレクターをはじめ、関係各位に深謝申し上げます。

石澤典夫アナウンサーが何度でも納得のいくまで撮り直して、完成度を高めていたことにプロ意識を感じました。

皆さんの熱意が伝わってくれることを祈ります。

2012年4月(その3)

日中関係学会にて、日中国交正常化について報告いたしました。

こちらにリンクを貼っておきます。

討論者は発言順に、中江要介名誉会長、朱建栄先生、宮本雄二会長でした。

フロアーとの質疑応答では、谷野作太郎大使などからもコメントをいただきました。

緊張しましたが、とても勉強になりました。

懇親会でも、多くの方とお話しできてよかったです。