Events 近況

January 29, 2025

拙稿「〈書評〉高橋勝浩編『出淵勝次日記』」が『古文書研究』第98号(2024年12月)132-134頁に掲載されました。
外務次官や駐米大使を歴任した出淵の日記を丹念にまとめ上げられたことに敬服の至りです。

January 16, 2025

Ryuji Hattori, Understanding History in Asia: What Diplomatic Documents Reveal, translated by Tara Cannon (Tokyo: Japan Publishing Industry Foundation for Culture, 2019)がオープンアクセスになりました。
  OAPEN
  Open Research Library
  JSTOR
  EBSCO
同書は、服部龍二『外交ドキュメント 歴史認識』(岩波新書、2015年)の英訳です。

January 15, 2025

『読売新聞』1月15日13面に「五百旗頭真と33人の証言者 阪神大震災30年」が掲載されました。
大勢の方々のコメントが引用されています。

January 1, 2025

謹んで新春のご祝詞を申し上げます。
少し近況をご報告させていただきます。

昨年はJapanese Diplomacy and East Asian International Politics, 1918-1931, translated by Graham B. Leonard (London: Routledge, 2024)を刊行と同時にオープンアクセスにしました。
同書は『東アジア国際環境の変動と日本外交 1918-1931』(有斐閣、2001年)の増補英訳です。

また、Eisaku Satō, Japanese Prime Minister, 1964–72: Okinawa, Foreign Relations, Domestic Politics and the Nobel Prize, translated by Graham B. Leonard (London: Routledge, 2021)をオープンアクセスにしました。
同書は『佐藤栄作──最長不倒政権への道』(朝日新聞出版、2017年)の英訳です。

論文としては、タイ・ミャンマー国境で行った現地調査をもとに、“Intersections of Health, Border, and Marginality: Field Research Enriches Understanding of Japanese Engagement with Post-Coup Myanmar,” Kyoto Review of Southeast Asia, Issue 38 (June 2024)を公表しました。
同じテーマで、「ミャンマー・クーデターと日本外交──2021–2023」(『政策文化総合研究所年報』第27号、2024年9月)も刊行されました。

『政策文化総合研究所年報』第27号には、拙編「北村俊博 外務省ODA出前講座 日本の国際協力と人間の安全保障──開発協力大綱の改定と気候変動を中心に」も掲載されました。
そのほか、服部龍二・塩入篤編「高坂正堯講義『国際政治学』レジュメ──1991年度」(『総合政策研究』第32号、2024年3月)を載せてもらいました。B4で70枚ほどのレジュメ集です。

他界された五百旗頭真先生につきまして、「追悼 五百旗頭真先生──『公的責任を担う学者の姿』」を日本国際政治学会ニューズレター(JAIR Newsletter, No. 179, April 2024)2-3頁に掲載していただきました。

現在では、2冊が刊行予定となっています。いずれも仮タイトルです。
1. War and Diplomacy in Modern Japan: Prime Minister Kōki Hirota and His Times, translated by Graham B. Leonard (Singapore: Springer, 2025)
2. After Terrorism: The U.S.-Japan Alliance in the Post-9/11 Security Dilemma (New York: State University of New York Press, 2025)

War and Diplomacy in Modern Japanは拙著『広田弘毅――「悲劇の宰相」の実像』(中公新書、2008年)の増補英訳です。日本語版にはなかった注を書き足し、近年の関連文献を加筆するなどしているところです。
After Terrorismは小泉内閣・ブッシュJr.政権期の国際政治史を書き下ろしたものです。英語圏の大学出版からの単著としては、Japan at War and Peace: Shidehara Kijūrō and the Making of Modern Diplomacy (Canberra: Australian National University Press, 2021)以来となります。

今年はいままで以上に、研究もさることながら教育や各種の交流に努めたいと思います。本年も、ご指導ご鞭撻のほどをよろしくお願い申し上げます。

      服部龍二 拝

December 18, 2024

『朝日新聞』にインタビュー記事「トランプ外交の予測不可能性 ニクソン・ショックが示す日本への教訓」が掲載されました。

December 15, 2024

北京格蘭雲天大酒店(鳥巢国家会議中心店)太極庁で、日本国際フォーラム・中国社会科学院日本研究所共催「戦後日本の現代化プロセスと中日協力の展望」国際学術シンポジウムに参加しました。
私は次のテーマで発表しました。
  「米中対立と日本外交――対ミャンマー政策を中心に」12月14日
  「国際秩序の変容と日中関係」12月15日
関係各位に深く御礼を申し上げます。
ご参考までに、リンクを貼っておきます。
  日本国際フォーラム
  中国社会科学院日本研究所


September 30, 2024

中央大学の年報に2本が掲載されました。
服部龍二「ミャンマー・クーデターと日本外交――2021–2023」(『政策文化総合研究所年報』第27号、2024年9月)367-376頁
服部龍二編「北村俊博 外務省ODA出前講座 日本の国際協力と人間の安全保障」(『政策文化総合研究所年報』第27号、2024年9月)377-404頁
①は2023年11月に日本国際政治学会(福岡大会)で報告した内容です。
②は2023年9月に中央大学で行っていただいた講演の記録です。

September 21, 2024

服部龍二・塩入篤編「高坂正堯講義『国際政治学』レジュメ――1991年度」(『総合政策研究』第32号、2024年3月、183-256頁)が中央大学学術レポジトリでオープンアクセスになりました。
こちらにリンクを貼っておきます。

July 27, 2024

神戸大学で開かれた五百旗頭真先生を偲ぶ会に参列しました。
毎日新聞』によると、350人が追悼されたそうです。
五百旗頭先生が、いかに多くの方々に愛されているかをあらためて実感しました。
文末の写真からも温かい雰囲気が伝わるかと思います。
個人的には、少人数での会合、日本政治法律学会の追悼パネル(「五百籏頭眞――学問と人生」と題して報告しました)、東京での五百旗頭真先生を送る会に続いて、4回目の偲ぶ会でした。
そのほか、以前にもお知らせしましたが、日本国際政治学会のニューズレターに「追悼 五百旗頭真先生──「公的責任を担う学者の姿」JAIR Newsletter, No. 179 (April 2024), 2-3, を書きました。
ご尽力をたまわりました関係各位に深謝申し上げます。

July 11, 2024

7月11日、恩師の五百旗頭真先生を送る会がKKRホテル東京で行われ、参列してきました。
蒲島郁夫先生、北岡伸一先生、御厨貴先生が弔辞を読まれました。
元首相では、小泉純一郎、福田康夫、菅直人、野田佳彦が参列されていました。
内閣からは、林芳正官房長官らがお見えになっていました。
送る会を報道した新聞やテレビのリンクを貼っておきます。
  『朝日新聞』2024年7月11日
   NHK 2024年7月11日
  『神戸新聞』2024年7月11日
  『産経新聞』2024年7月11日
   サンテレビ 2024年7月11日
  『読売新聞』2024年7月11日
  『毎日新聞』2024年7月12日
送る会がこれだけ報道される学者は、極めてまれでしょうね。
500名もの参列者は第一会場に収まり切らず、別室が設けられて中継されました。
招待されなかった方々も多くお見えになり、式典後に献花されていました。
生前、五百旗頭先生は会って話すこと、会えなくても電話で話すことを大切にされていたと思います。
SNSは便利ですけど、気持は伝わりにくいし、記憶には残りにくいですね。
そして先生は、会ったり電話したりすると、拙い論文でもほめて励ましてくれました。
誰とでも分け隔てなく接し、多くの方に慕われ、温かい思い出を残してくれる方でした。
「徳は孤ならず。必ず鄰(となり)あり」「君子は人の美を成す。人の悪を成さず。小人(しょうじん)は是れに反す」と『論語』にもありますね。
7月下旬に神戸大学で行われる偲ぶ会にも参列する予定でおります。

May 26, 2024

日本政治法律学会「五百籏頭眞先生追悼パネル」(城西大学紀尾井キャンパス、5月26日)で「五百籏頭眞――学問と人生」と題して報告しました。
パネルでは、芦立秀朗先生(京都産業大学)が司会を務めて下さり、宮本悟先生(聖学院大学)も報告されました。

May 8, 2024

拙稿「追悼 五百旗頭真先生──『公的責任を担う学者の姿』」JAIR Newsletter, No. 179 (April 2024): 2-3が公表されました。
こちらにリンクを貼っておきます。
心よりご冥福をお祈りいたします。

April 10, 2024

服部龍二・塩入篤編「高坂正堯講義『国際政治学』レジュメ――1991年度」(『総合政策研究』第32号、2024年3月、183-256頁)が公表されました。
高坂先生が1991年度に行った講義「国際政治学」のレジュメ集です。
いずれ中央大学学術レポジトリでオープンアクセスになりましたら、またお知らせしたいと思います。

April 7, 2024

五百旗頭真先生を偲ぶ会に行ってきました。
インフォーマルかつ小規模なもので、指導を受けたゼミ生らが集まって下さいました。
一応、幹事でした。
会場は、生前に連れて行って下さった日比谷公園にある松本楼のフレンチレストランBois de Boulogne(ボア・ド・ブローニュ)でした。
先生の急逝は大変悲しい出来事でしたが、たくさんの思い出や励ましの言葉を胸に、これからも前向きに生きていければと思います。

March 12, 2024

立教大学で開催された科研費研究会(「米中経済紛争に関する国際制度・国内社会共振/理論・歴史交差分析の摸索」代表・大矢根聡先生)で、「日本のミャンマー政策と米中対立──「自由で開かれたインド太平洋」の同床異夢」と題して報告しました。
いずれ活字にする予定です。

March 6, 2024

突然の訃報に接し、深い悲しみと驚きを禁じ得ません。
五百旗頭真先生は、可能な限り史料やインタビューにあたりながらも、常に大局的、文明史的な視点から歴史と現代を読み解くことを指導されていました。
それは単なる知識の伝授にとどまらず、真の知性とは何かを悟らせてくれるものでした。
誰に対しても分け隔てなく、温かく接してくださる先生は、リアリズムを秘めたヒューマニストだったように思います。
個人的には、学部生のとき非常勤でいらしていた京大で初めてお目にかかり、博士論文をベースとした拙著の増補英訳版(Japanese Diplomacy and East Asian International Politics, 1918-1931, London: Routledge, 2024)をお届けできたことが、今となっては最後の思い出となりました。
先生の優しい笑顔と励ましの言葉は、永遠に私たちの心の中に生き続けるでしょう。
心からご冥福をお祈りいたします。

追記(2024年3月14日)
五百旗頭先生には、ファンが多いですね。
葬儀から戻り、御著書を読み直し、ある学会から依頼のあった追悼文を仕上げました。
いくつかビデオも見ました。
そのなかで、こちらが先生のお人柄と功績をよく示しているように感じました。

February 11, 2024

拙稿「(書評)高坂正堯『歴史としての二十世紀』(新潮社、2023年)」が共同通信から配信され、以下の新聞に掲載されました。

  『沖縄タイムス』1月20日
  『山陰中央新報』1月20日
  『河北新報』1月28日
  『埼玉新聞』1月28日
  『徳島新聞』1月28日
  『福井新聞』1月28日
  『京都新聞』2月3日
  『神奈川新聞』2月4日
  『茨城新聞』2月11日
  〈参考〉新潮社Twitter

ご存命であったら、猪木正道『私の二十世紀──猪木正道回顧録』(世界思想社、2000年)のような回顧録を書かれていただろうか、と感じました。
また、高坂先生の講義「国際政治学」レジュメを以下に掲載予定です。
服部龍二・塩入篤編「高坂正堯講義『国際政治学』レジュメ――1991年度」『総合政策研究』(第32号、2024年3月)
何年後になるか分かりませんが、拙著『高坂正堯――戦後日本と現実主義』(中公新書、2018年)を英訳してみたいです。

February 10, 2024

I am delighted to announce that my book, which delves into the life and achievements of Eisaku Sato, the Japanese Prime Minister from 1964 to 1972 and a Nobel Peace Prize Laureate, is now accessible for open access and available for download to all interested readers!
Eisaku Sato, Japanese Prime Minister, 1964–72: Okinawa, Foreign Relations, Domestic Politics and the Nobel Prize, translated by Dr. Graham B. Leonard (London: Routledge, 2020).
拙著『佐藤栄作――最長不倒政権への道』(朝日新聞出版、2017年)の上記英訳をオープンアクセスにしました。ダウンロードできます。

January 4, 2024

Delighted to announce the availability of open access for my book, Japanese Diplomacy and East Asian International Politics, 1918-1931, translated by Dr. Graham B. Leonard (London: Routledge, 2024).
This book represents an expanded English translation of the original Japanese edition.
Routledge offers the opportunity to publish works as open access concurrently with their release, subject to a fee of £10,000.💸
拙著『東アジア国際環境の変動と日本外交 1918-1931』(有斐閣、2001年)の増補英訳版Japanese Diplomacy and East Asian International Politics, 1918-1931 (London: Routledge, 2024)がオープンアクセスで刊行となりました。
Routledgeでは1万ポンド支払えば、刊行と同時にオープンアクセスにできるのですね💸