Events 近況

2011年3月

大地震のため、中央大学のある八王子も計画停電になっています。

ようやく大学への入構が許されたところです。

当初、ここまで被害が拡大するとは、予測できませんでした。

研究室では書籍や史料、複写物などが散乱してしまい、少しずつ復旧しておりますが、まだまだ時間がかかりそうです。

未曾有の震災に遭われた方々には、心よりお見舞い申し上げます。

こんなときこそ、何かのお役に立てればと思います。

2011年2月

栗山尚一/中島琢磨・服部龍二・江藤名保子編『外交証言録 沖縄返還・日中国交正常化・日米「密約」』(岩波書店、2010年)が第3刷になりました。

波多野澄雄先生が御著書『歴史としての日米安保条約――機密外交記録が明かす「密約」の虚実』(岩波書店、2010年)282-283頁で論じられているように、東郷文彦氏らの「アメリカ局史観」に対して、条約局の立場から補うような内容になっています。

2011年1月(その4)

早稲田大学に会場をお借りして、次のような研究会を開催しました。

報告:平川幸子(早稲田大学)「書評:井上正也『日中国交正常化の政治史』(名古屋大学出版会、2010年)」

討論:井上正也(香川大学)

30人近い参加者を得て、有意義な場となりました。

2011年1月(その3)

上海に行ってきました。

主に上海市档案館を訪れました。

中華人民共和国外交部档案館よりも、新しい時代のところが公開されているようです。

史料によりますが、デジタル化が進んでいて、複写も円滑でした。

羽田空港⇔上海虹橋空港の便でしたので、以前よりも近く感じました。

2011年1月(その2)

1月9日の「NHKスペシャル 日本人はなぜ戦争へと向かったのか 第1回 “外交敗戦” 孤立への道」に少しばかり協力いたしました。

2011年1月

冬休みに北京を訪れました。

主な訪問先は、中華人民共和国外交部档案館、在中国日本大使館広報文化センターです。

外交部档案館については、

論文の執筆 → 海外調査―中華人民共和国外交部档案館を訪れる

に利用方法などを記しておきました。

在中国日本大使館広報文化センターの活動に関しては、拙著『日中歴史認識――「田中上奏文」をめぐる相剋 1927-2010』(東京大学出版会、2010年)286-293頁で論じたことがあります。

北京では、昼間も氷点下の日が少なくなかったようです。

2010年12月(その3)

竹内桂先生を中央大学にお招きし、明治大学所蔵「三木武夫関係資料」について報告していただきました。

非常に貴重なお話でした。深謝申し上げます。

2010年12月(その2)

拙稿「広田弘毅について」(『比較法制研究』第33号、2010年12月)が公表されました。

昨年12月、国士舘大学比較法制研究所で行った講演の記録です。

下記のところに誤植が残ってしまいました。

108頁下から3行目  (誤) 渡辺   (正) 渡部
113頁下から6行目  (誤) 判事国  (正) 判事団

2010年11月(その6)

中央大学で次のように研究会を開催しました。

報告:シュラトフ・ヤロスラブ(東京大学)「日露戦争以降のロシア対日政策――各アクターの立場とソ連期との継続性について」

討論:麻田雅文(首都大学東京)

パワーポイントを使ったご報告は、非常に興味深かったです。討論も、とても充実していました。

2010年11月(その3)

共同研究の報告書「戦後日中講和の基礎的研究」が公表されました。

福武学術文化振興財団から助成を得たものです。

その成果は、中江要介/若月秀和・神田豊隆・楠綾子・中島琢磨・昇亜美子・服部龍二編『アジア外交 動と静――元中国大使中江要介オーラルヒストリー』(蒼天社出版、2010年)などとなっています。

同書については、ある科研費でもご指導いただきました。深く御礼を申し上げます。

2010年11月(その2)

岡山の岡崎嘉平太記念館に行って来ました。

全日空社長などとして知られる岡崎嘉平太(かへいた)は、日中覚書貿易をはじめ、対中関係でも足跡を残しています。

2010年11月

羽田空港が拡張されました。

だからというわけではないのですが、10月末から1週間ほど、羽田空港発着で台湾に行って来ました。

学園祭の時期を利用したものです。

今回搭乗したのは、羽田空港⇔台北松山空港の便です。

この便は10月31日に就航しました。

台北松山空港も市内に近いため、とても便利になりました。

かつて日台断交に際して椎名悦三郎らが訪台したときなどは、このルートだったかと思います。

さて、今回は国史館のほか、中央研究院近代史研究所档案館で戦後の外交部档案を閲覧いたしました。

いずれも多くがデジタル化されていました。

ご参考になるか分かりませんが、「論文の執筆について」→「史料について(6-1)(6-2)」に利用方法を加筆しておきました。

10数年前、台北北郊の中華民国外交部档案庫所蔵で原文書を閲覧したころと比べると、隔世の感を否めませんでした。

拙著『日中歴史認識――「田中上奏文」をめぐる相剋 1927-2010』(東京大学出版会、2010年)で使用した史料も、便利に見られるようになりました。

台湾の院生と思われる方々などが、早朝から夕方まで熱心に文書を読み込まれていました。

2010年10月(その5)

加藤陽子先生のコラム「時代の風 孤独恐れる時代に」(『毎日新聞』10月31日)が、次の本に論及して下さいました。

栗山尚一/中島琢磨・服部龍二・江藤名保子編『外交証言録 沖縄返還・日中国交正常化・日米「密約」』(岩波書店、2010年)

ご指摘のところは、いずれ深められればと思います。

2010年10月(その4)

10月24日の『朝日新聞』で、栗山尚一/中島琢磨・服部龍二・江藤名保子編『外交証言録 沖縄返還・日中国交正常化・日米「密約」』(岩波書店、2010年)が書評されました。

2010年10月(その3)

中江要介/若月秀和・神田豊隆・楠綾子・中島琢磨・昇亜美子・服部龍二編『アジア外交 動と静――元中国大使中江要介オーラルヒストリー』(蒼天社出版、2010年)が刊行されました。

中江大使は、外務省アジア局長や在中国大使を歴任した外交官です。

国連、日韓国交正常化、ベトナム戦争、日台断交、福田ドクトリン、日中平和友好条約、中曾根外交などについて、存分に語っていただいています。

若月先生の解説や井上正也先生による外務省人事一覧のほか、コラムも多く入れてあります。

同書では、編者以外にも大勢の方々にお世話になりました。

この場をお借りして、深く御礼申し上げます。

2010年10月(その2)

新潟の田中角榮記念館に行って来ました。

まだ詳しくは書けないのですが、いずれ形にできればと思います。

2010年10月

10月3日の『日本経済新聞』記事「今を読み解く」で、栗山尚一/中島琢磨・服部龍二・江藤名保子編『外交証言録 沖縄返還・日中国交正常化・日米「密約」』(岩波書店、2010年)が紹介されました。