Events 近況
2002年2月上旬
拙稿「カリフォルニア大学バークレー校主催シンポジウム“Treaty-Bound: Japanese Politics and International Diplomacy, 1853-Present”」(『近現代東北アジア地域史研究会ニューズレター』、第13号、2001年、108-110頁)が公表されました。拙稿は、2001年11月にカリフォルニア大学バークレー校にて開催されたシンポジウムの参加記録です。 シンポジウムはサンフランシスコ講和50周年を契機として、幕末から現代に至る日本外交史の主要条約を問い直そうとしたものです。なお、同誌には抜刷がないため、謹呈できませんでした。
2002年1月下旬
拓殖大学政治経済研究所の公開講座を実施しました。講師として、中国国際問題研究所の晋林波氏をお招きし、「中国人の日本観」という論題で講演していただきました。一般の方を中心に、40名から50名程度の御参加をいただきました。有難いことです。講演の模様は、いずれ紀要に掲載を予定しております。
2002年1月中旬
三宅正樹『政軍関係研究』(芦書房、2001年)を拝読させていただきました。私がかつて1990年代前半に研究を開始した頃、同書に収録されたような論文を複写して読んだことがあります。今回御著書としてまとめ上げられたものを拝見しますと、旧稿に大幅に加筆されており、丹念に冷戦後の学説状況にまで論及されていることに感服させられます。
1930年代の日本を特異な経験とするのではなく、むしろ国際比較を可能にする視点として、政軍関係論は有効なのでしょう。発展途上国を理論の射程内に収める点においても、例えばファシズム論などより、適用範囲は広いといえそうです。
それにしても、我が国では三宅先生が先鞭をつけられた政軍関係論が、今後どのように発展し得るのかは少々気掛かりです。いずれにせよ、ここ数年で論文集を数冊まとめられており、頭の下がる思いです。
2002年1月上旬
後期の授業をすべて終えました。外交史や国際政治史という古くさい分野と、新しい感覚を持つ学生との距離をいかに克服すべきなのか、いろいろと考えさせられました。
また、休みを利用して、ゼミ生の卒論を読みました。内容的には優れたものが少なくないのですが、卒論を執筆する学生自体は減りつつあることが残念です。
2001年12月下旬
黒沢文貴、斎藤聖二、櫻井良樹編『国際環境のなかの近代日本』(芙蓉書房出版、2001年)の書評執筆に苦戦しています。せめて、内容紹介だけでもできればと考えています。
2001年12月上旬
何人かの方々に、拙著『東アジア国際環境の変動と日本外交 1918-1931』(有斐閣、2001年)へのコメントを送っていただきました。ありがとうございます。本というのは、どんな方が読んでくれているか分からないものですね。
2001年11月下旬
拙稿「『戦間前期』東アジア国際政治史文献目録―拙著『東アジア国際環境の変動と日本外交1918-1931』追補―」(『拓殖大学論集 人文・自然・人間科学研究』、第6号、2001年)、65-94頁、が公表されました。 といっても、拙著『東アジア国際環境の変動と日本外交1918-1931』(有斐閣、2001年)の文献目録に過ぎないものです。 出版状況が悪化しつつある昨今、学術書に完全な文献目録を掲載することは難しいようです。拙著も例外ではありませんでしたので、文献目録を紀要に掲載させていただきました。
2001年11月中旬
アメリカに行って来ました。カリフォルニア大学バークレー校にて、シンポジウムに参加するためです。シンポジウムは、”Treaty-Bound: Japanese Politics and International Diplomacy, 1853-Present”と題されました。サンフランシスコ講和会議50周年に際して、日本外交の足跡を問い直そうという企画だったようです。私がどれだけ貢献できたかは疑問ですが。Edward Thomas Williams Papers, Bancroft Library, University of California at Berkeley などもみてきました。
2001年11月上旬
新3年生を対象として、「ゼミナール・ガイド」を八王子キャンパスにて実施しました。拙著『東アジア国際環境の変動と日本外交 1918-1931』(有斐閣、2001年)が刊行されました。
2001年10月下旬
大阪と京都に出張して来ました。
2001年10月中旬
文京キャンパスのオープン・キャンパスで、高校生の方々にお話しをさせていただきました。
2001年10月上旬
『軍事史学 満州事変70周年特集号』(第37巻第2・3号)が刊行されました。拙稿「重光駐華公使報告書」が247-259頁に掲載されています。
2001年9月
ようやく拙著『東アジア国際環境の変動と日本外交 1918-1931』(有斐閣、2001年)の再校を終えました。10月下旬に刊行予定です。
2001年8月
ゼミ合宿で箱根に行って来ました。
2001年7月
米慶余主編、宋志勇、藏佩紅副主編『国際関係与東亜安全』(天津:天津人民出版社)が刊行されました。拙稿「中国革命外交的挫折―中東鉄路事件与国際政治(1929年)―」が294-308頁に掲載されています。
2001年6月
伊藤隆編『日本近代史料情報機関設立の具体化に関する研究』(科学研究費補助金研究成果報告書)が刊行されました。第4章「『近代日本史料情報機関設立の具体化に関する研究』研究会速記録集」417-438頁に、政策研究大学院大学政策研究プロジェクトセンターにて2000年12月14日に行った近代日本史料研究会速記録が掲載されています。
2001年5月
拙稿「戦間期イギリス外交の個人文書等について」(『拓殖大学論集 政治・経済・法律研究』第3巻第3号、59-67頁)が公表されました。
2001年4月
拙稿「書評:三宅正樹著『ユーラシア外交史研究』」(『明治大学社会科学研究所紀要』第39巻第2号、405-409頁)が公表されました。
2001年3月
1ヶ月間、台湾にて史料調査をしました。受入先の中央研究院近代史研究所には、大変お世話になりました。