Events 近況

2020年1月

拙稿「追悼 中曽根康弘元首相」が『中央公論』2月号に掲載されました。

本年も、ご指導ご鞭撻のほどをよろしくお願い申し上げます。

2019年12月⑤

拙著『高坂正堯――戦後日本と現実主義』(中公新書、2018年)が電子書籍になりました。

こちらにリンクを貼っております。

一部に加筆修正してあります。

それ以外にも、いまだったら少し違った書き方をしていたかな、というところが2点あります。

1点目は、高坂先生が『古典外交の成熟と崩壊』を1978年に刊行していながら、博士号の取得は1984年と遅れたことです。

これに関して拙著は、個人的な事情が原因ではないかと推測しておりました。

しかしいまは、高坂先生は博士号の取得にこだわていなかったのではないか、と思うようになりました。

当時は現在と異なり、博士号を取得しなければならないという雰囲気が格段に弱かったはずです。

2点目は、私が高坂先生の研究室を訪れたとき、吉田茂との関係や、佐藤栄作内閣以来のブレーンの話を聞いておけばよかったと書いたことです。

ですが、高坂先生はブレーンとしての内実をほとんど口外しなかったようです。

したがって、ゼミ生でもない学部生に聞かれても、おそらくお答えにならなかったと思います。

なお、3月ごろ『総合政策研究』第28号に、高坂先生の学生時代を知る方へのインタビューを掲載予定です。

同稿は、中央大学学術リポジトリに公開されるはずです。

2019年12月④

中曽根康弘元首相に関するコメントが、『週刊新潮』12月12日号、38頁に掲載されました。

2019年12月③

The Japan Times, December 6, 2019, p. 4に拙稿 “Statesman Yasuhiro Nakasone helped shape postwar Japan” が掲載されました。

こちらにリンクを貼っておきます。

オンライン版と紙媒体では、少し異なるところがあるようです。

関係各位に深謝申し上げます。

なお、タイトルは私が付けたものではありません。

2019年12月②

拙稿「評伝・中曽根康弘、戦後日本外交の頂点を極めた」(『日経ビジネスオンライン』2019年12月2日号)1-2頁が公表されました。

こちらにリンクを貼っておきます。

2019年12月

12月1日、NHK報道特番「中曽根康弘元首相と戦後日本」に出演しました。

司会者は伊藤雅之解説副委員長、出演者は藤崎一郎大使、御厨貴先生、私でした。

こちらにリンクを貼っておきます。

2019年11月

『中曽根康弘――「大統領的首相」の軌跡』(中公新書、2015年)が電子書籍になりました。

こちらにリンクを貼っておきます。

一部に加筆修正してあります。

2019年10月

拙著『増補版 大平正芳 理念と外交』(文春学藝ライブラリー、2019年)が刊行されました。

『大平正芳 理念と外交』(岩波書店、2014年)の増補版です。

解説については、御令孫の渡邊満子様が執筆して下さいました。

Kindle版については、こちらを参照していただければ幸いでございます。

関係各位に深謝申し上げます。

なお、『大平正芳 理念と外交』(岩波書店、2014年)は、以下のように中国語訳されています。

服部龍二/沈丁心・騰越訳/郭連友校『大平正芳的外交与理念』(北京:中央編譯出版社、2017年)

いつの間にか、Kindle Unlimitedで\0.00になっていることに気づいてしまいました。

2019年8月

『日本歴史』8月号に拙著『高坂正堯――戦後日本と現実主義』(中公新書、2018年)の短評が掲載されました。

歴史系の学会誌に取り上げていただけるとは、思っておりませんでした。

関係各位に深謝申し上げます。

2019年7月

前期の授業が終わりました。

これから期末試験の採点やレポートの添削を行います。

また、Ryuji Hattori, translated by Tara Cannon, Understanding History in Asia: What Diplomatic Documents Reveal (Tokyo: Japan Publish Industry Foundation for Culture, 2019) につきまして、Japan Libraryの方々が海外に発送して下さいました。

同書は、Kindleでも読めるようになりました。

こちらにリンクを貼っておきます。

関係各位に深謝申し上げます。

2019年6月②

拙稿「30年ルールの起源と外交記録公開」(『外交史料館報』第32号、2019年3月)が、外務省ホームページに掲載されました。

こちらにリンクを貼っておきます。PDFで開きます。

2019年6月

拙稿「岡崎嘉平太と中国」(『中央大学論集』第40号、2019年2月)が、中央大学学術リポジトリに掲載されました。

こちらにリンクを貼っておきます。

2019年5月

戸部良一先生「時評 恩師の評伝 服部龍二『高坂正堯』を読む」(『アステイオン』第90号、2019年5月)を拝読いたしました。

「『御用学者』という批判は、『タレント教授』という中傷と同じく、歯牙にもかけなかっただろう」といった御指摘や、学長就任予定だった静岡文化芸術大学に関する「お年寄りがいつでも出入りできて、若い人と交流できるようにするんや」という高坂先生の言葉が印象的でした。

同号の特集や連載なども、拝読させていただきました。

2019年4月②

拙稿「30年ルールの起源と外交記録公開」(『外交史料館報』第32号、2019年3月)が公表されました。

いずれ外務省のホームページに掲載されると思います。

こちらにリンクを貼っておきます。

このテーマについては、将来的にまとめられればと考えております。

また、同稿の公表をもちまして、日本外交文書編纂委員会委員を退きました。

2012年から7年間、外交史料館では大変にお世話になりました。

編纂室、編纂委員会をはじめ、関係各位に深く御礼を申し上げます。

あまりお役に立てず、忸怩たる思いです。

2019年4月

新学期が始まりました。

今日は、教員紹介など新入生との交流会がありました。

また、しばらく大学を離れていたため気づくのが遅れましたが、年度末に学外の方々から、何冊か御著書を贈っていただきました。

誠にありがとうございます。

本来であれば、拝読のうえ返礼すべきところなのですが、それが難しくなっており、申し訳ありません。

2019年3月

Ryuji Hattori, translated by Tara Cannon, Understanding History in Asia: What Diplomatic Documents Reveal (Tokyo: Japan Publish Industry Foundation for Culture, 2019) が刊行されました。

Japan Libraryの1冊です。

関係各位に深く御礼を申し上げます。

同書は、拙著『外交ドキュメント 歴史認識』(岩波新書、2015年)の英訳です。

『外交ドキュメント 歴史認識』については、第2刷で4頁ほど加筆してあります。

その加筆は、英訳に反映されています。

2019年2月③

「岡崎嘉平太と中国」(『中央大学論集』第40号、2019年2月)が公表されました。

「岡崎嘉平太と中国」(岡山県郷土文化財団岡崎嘉平太記念館『日中国交正常化40周年記念 岡崎嘉平太がめざした世界平和への道を考える 第11回 講演会』岡山県郷土文化財団岡崎嘉平太記念館、2013年1月)に加筆修正したものです。

いずれPDFが、中央大学学術リポジトリに掲載されると思います。

こちらにリンクを貼っておきます。

2019年2月②

五百旗頭真「私の履歴書(16)神戸大のゼミ 長時間の真剣勝負 光る若い感性」(『日本経済新聞』2019年2月17日朝刊32面)を拝読いたしました。

こちらにリンクを貼っておきます。

そのなかに、次のようなくだりがあります。

ある私立女子大へ非常勤で出講したところ、出席が義務で、興味なき者も全員が大教室にひしめき、私語をする。沈黙させる方途を見いだすのに何カ月も要した。

興味をもってもらうのに思案したという意味では、私にも似たような経験があります。

近年では私語よりも、スマホに没頭する学生さんが多いようです。

そこで授業が飽きられないように、ときどき学生さんにコメントを求めるようにしています。

といっても、急に当てると、学生さんが萎縮してしまうので、冒頭で「今日は何年生何組から順に当てます」などと述べておきます。

それでも、スムーズにいくとは限りません。

コメントを求めても、沈黙が続くことが少なくなく、「何もなさそうですか」などと発言を促すと逆にこちらが質問され、その部分を説明して終わりになりがちです。

思考力やコメント力をつけてもらうために、ご自分の意見を言っていただきたいところなのですが、ハードルが高く感じられるのかもしれません。

私の授業スキルに原因があるのでしょうけれども、高校生までの減点型(?)教育や、あらかじめ回答が1つに決まっている試験に学生が慣れていることも遠因でしょうか。

コメントを求めるとき、こちらが唯一の正解のようなものを用意しているわけではないのですが、その点を学生さんにうまく伝えられていないのかもしれません。

他方、学生からすると、間違うことを恐れてしまうようです。

しかし、大学での学びや社会の仕事では、答えが1つだけということは、まれだと思います。

仮に教員やほかの学生と異なる考え方であっても、ご自分のコメントを聞かせて下さい、というところから始める必要がありそうです。

双方向の授業、いわゆるアクティブ・ラーニングがいかにあるべきか、ときどき考えさせられます。

なお、先の『日本経済新聞』写真で、私は後列、向かって右から3人目です。